まるで梅雨入りです

今朝も雨が降って、一日中雨予報。
キセキレイはじっと温めているようです。
1週間位で孵化するのでしょうか?

今日は、先週末の『ヨットの船底塗装』の様子をご覧いただきましょう。

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マリーナのすぐ隣にある内浦造船所に依頼して、
前日に陸揚げをしてもらいました。
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2006-05-12 09:00:44

海に浮かんでいると、さほど大きく見えないヨットでも、
こうして陸に揚げて見上げると大きなものです。
ちょうど喫水線のところや舵に、緑色に見える藻がこびりついています。
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強力噴射機で水を吹き付けて洗い落とします。
しっかり身構えて持っていないと、足下がふらつくほどすごい勢いで
水を噴射します。
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スクリューに白くこびりついているのはフジツボです。
これは簡単には取れません。
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サンダーという器具で削り落とします。このとき金属の地金が出るまで、
塗料も一緒に削り落としてしまいます。
このスクリューは真鍮製なので、きれいな金色に光ります。
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汚れのひどいところは、サンドペーパーや金属たわしでていねいに
こすり落とします。
仰向けになったり脚立に乗っての作業で、これがなかなかたいへんです。
この後もう一度水を吹きかけて、洗い流して乾燥です。

さていよいよ塗装です。
まず喫水線のところにぐるりとマスキングテープをはりますが、前回の
塗装ラインとずれないように慎重に貼ります。
そしてローラー刷毛で船底塗料を塗っていきます。
細かなところは、小さな刷毛で、丹念に塗り残しの無いように塗ります。
この船底塗料は短時間に乾くので、順繰りに2度3度重ね塗りをして、
厚ぼったく仕上げます。
というのも、この塗料は海水に僅かずつ溶けていくことで、フジツボや
藻が付着するのを防いでいるからです。
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スクリューには、別の特殊な塗料を塗ります。
船底塗料と同じタイプだと、水との摩擦であっという間に剥げ落ちて
しまいますから、まったく違うタイプの塗料です。
エポキシ樹脂のような2液性の塗料で、透明なつるつるの表面を作ります。
乾燥のために3〜4時間も間を空けて2度塗りします。
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最後にマスキングテープをはがして完了です。
きれいに仕上がりました。
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普通は1年に1度は陸揚げ、再塗装をしますが、今回は1年8ヶ月ぶりの再塗装でした。
その割には汚れていないのに驚きましたが、これは船のオーナーである
T.Kさんが、ときどき海に潜って汚れを掃除していたからです。
掃除をしないで放っておくと、船底にはびっしりとフジツボがこびり着いて、
剥がすのが大仕事です。

この日は薄曇りで、程よい風が吹いていたので、作業が楽でした。
昼食時にはビールを飲んだりしながら、オジサン3人で1日で仕上げました。
若い頃に、かんかん照りの下でやったことがありますが、今だととても
体力が保たないでしょうね。

何事も日頃のメンテナンスをキチンとしておくと、後が楽といういい例ですね。