5/18 ヨットの回航
(伊東サンライズマリーナ→小網代湾シーボニア)
5/19のケンノスケカップレースに出場のため、前日に三浦半島まで回航です。
例のごとくサンデー毎日組3人です。
この3名、一昨年新島から台風の襲来を逃れて、命からがら逃げ帰った自称『白波三人男』
予報では絶好のセーリング日和、と期待してマリーナに着いてみると、強い風が吹いています。それどころか、だんだん空も暗くなってきます。
マリーナの事務所で聞いても、色よい返事はありません。
なんだか不安になってきますが、今日の内に三浦半島に船を運ばないと明日のレースに出れません。
11:10 覚悟を決めて出航です。
港を出る時に、訓練から引き上げてきた海上保安庁の職員さんに「外はまっ白だよ〜。充分気をつけて〜」と声をかけられました。
風は南西からの追い風です。 強い風で白波が立っています。
セールを上げる準備をして出航しましたが、真追っ手のあまりにも強い風と、大きな追い波なので、危険を感じてエンジンだけで走りました。
行けども行けども風も波も治まりません。
追い風なので、頭から波を被ることは無かったのですが、とにかく揺れました。
小網代湾の入口、シーボニアマリーナに到着したのが15:40
28海里を4時間30分(平均6.2ノット)予定よりもずっと早く着きました。
残念ながら一度もセールを上げることは出来ませんでした。
シーボニアのスタッフに聞いてみると、予報では明日も風と波は治まらないとのこと。
いずれにしても、明朝8時過ぎにメンバー全員(7名)が集まってからのことです。
セールをレース用に取り替えるなど、明日の準備をしてから、予約しておいた民宿に行きます。
歩いて10分足らず、釣宿を兼ねている民宿です。
この天候ですから貸切り状態です。
お風呂に入ってホット一息、夕食が楽しみです。
出ました、黒鯛とアワビの刺身です。
久しぶりのアワビに三人とも大満足!!!
食事の後は、明日に備えて早々に布団に潜り込みます。
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5/20 レース当日
5時半には目が覚めました。
外では強い風が吹いています。TKさんが朝食の前にハーバーまで偵察です。
近くの釣宿の親父さんに聞くと、今日はこの風だから釣り船は全部「休み」とか。
朝食を済ませて、8時に船に集合です。
行ってみると、4名は既に到着していて、早々に雨合羽を身につけて出航の準備です。
我々も慌てて準備をします。
なにしろ超々ベテランセーラーTNさんが同乗してくれるので、すべてお任せです。
セールを小さいのに変えて、強風対策です。
レースになったらエンジンはいっさい使ってはいけませんから、どんな強風でもとにかくセールだけで走らなければなりません。
8:50 出港 スタート地点へ向かいます。
港を出るとすごい風です。 だんだん波も大きくなってきます。
9:30 スタート
ゴールの伊東手石島は西南西の方向、真向かいの風が吹き付けてきます。
3メートルもあろうかという大きな波も押し寄せてきます。
TNさんの冷静で的確な指示に、ひたすら忠実に従います。
船はつねに傾いていて、しかも大きな波が絶え間なく襲ってきます。
船が波に突っ込んだ時には、頭からスプレーを浴びます。
まともに顔に当たると平手で叩かれたような痛みです。
時には45度以上に傾くので、滑り落ちないように、片手はいつもそばのライフラインか手すりを必死で握りしめています。
この状態が延々4時間。
初島が見えてきて、はじめてホッとしましたが、風は一向に治まらず、
それからゴールまでまだ2時間近く掛かりました。
15:35 ゴール
6時間05分 よく頑張りました。
全体では4番目の到着ですが、フェロークラスでは堂々の1位優勝です。
結局参加14艇のうち完走は6艇という過酷なレースでした。
(途中でエンジンをかけるとその時点で失格になります)
中にはセールを破られた船もあったそうですが、大きな事故にならなくて何よりでした。
(同じ頃に高速艇が波に突っ込んで27名の負傷者を出しています)
レースの後は大急ぎで体を拭いて、いつものようにTKさんの熱海の別荘マンションで温泉、そして祝勝会です。
当時の海は、風速20〜30ノット(秒速10〜15m)、波高2〜3mだったそうです。
これまでのうちで一番過酷な経験でした。
ベテランのTNさんがいなかったら、とても最後まで走れなかったことと思います。
(たぶんスタートしなかったか、あるいはすぐにリタイアしたでしょう)
いい経験でした。
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5/20 伊東サンライズマリーナ クラブレース
翌日は打って変わっておだやかないい天気。
前日の強風体験から比べると、緊張感に欠けたのか4/9 位に終わってしまいました。
3日連続で船に乗ったので、全身もれなく筋肉痛です。
揺れと緊張で頭の中もゼリー状態!!
今週はリハビリ週間になりそうです。