今月初めに、横浜の知人に頼まれて小さな額を作りましたが、これをきっかけに大きな額に挑戦してみました。
ホームセンターには、ちょうどマグロのサクのような形状をしたいろんな木が売っています。樹種とサイズによって値段も様々です。
黒檀、花梨、一位、楡、木肌、そして今回使ったソノクリン(紫檀)などいろいろ買ってきました。
ソノクリンは板厚22ミリ、110×250ミリなので、25ミリ幅で4本に切断しました。
この角材をトリマーで削って装飾的な断面を作ります。今回は額縁用に特殊な形状をしたビットを購入しました。
つぎに普通のビットで裏側に階段状に溝を掘ると切削は終了です。
トリマー用のビットはいろん形状があります。私は少ししか持っていないのですが、それでもいつの間にか増えました。
欲しい形状のものがいっぱいあるのですが、なにしろ精密な刃物ですから、小さいくせにとても高価なので、買うときにはかなりの決心がいります。
次に四隅を正確に45°に切断して接着です。これがなかなか精度を要するところで、腕の見せ所です。
四隅の接着のための器具、ベルトクランプを購入しました。四隅に均等に力がかかって、とても楽に接着できました。
さらに接着した後で、補強用にV字形の特殊な爪を打ち込みました。
こうしておけば、接着剤の経年変化にも耐えられることでしょう。
ガラスの代わりに、2ミリ厚のアクリル板を使いました。ついでに裏板(ベニヤ板)の押さえ爪もアクリル板から作りました。
一番最後に、仕上げのオイルを塗って完成です。
サイズはA5判が入ります。
これで額を作るための用具も揃ったので、花梨や黒檀でも作ってみようかと考えているところです。
なにしろ額ならいくつ作っても置き場に困ることはありませんから気が楽です。