伊豆高原ビールがスポンサーになってくれて、毎年夏のこの時期に開かれるクラブレースです。副賞に伊豆高原地ビールがいただけます。今日の乗船者はKTキャプテン以下4名のクルーと、5名のゲスト(内女性2中学生1)ゲストはKTさんの会社に勤務する中国人のNさんの家族と友人たちです。ゲストのみなさん、ヨットは初めてと聞いていたので、少々心配していましたが、キャプテンの指示に従って右に左にと機敏に動いてくれて、おおいに戦力になりました。12:00スタート マリーナ前から初島を時計回りに周回して戻ってくるコースです。10時集合 クルーは出航準備で大忙し、とにかく暑いです。少しでも軽くするために積みこんである道具・食器など諸々のものを運び出します。11:05 出港です。スタートまえに軽く練習です。『タック!』の声で左舷から右舷へ移動です。12:00 スタート アイオイ号はちょっと出遅れてバッカス号、シーワイフ号に続いて3位集団でした。12:01アイオイ号は一番西の航路を取り、風を捉えてスピードをあげます。12:09ところが風が安定しません。後続組に追いつかれて、ズルズルと順位を下げてしまいました。一度ジェネカーを上げたのですが、風が長続きせずにすぐに下ろしました。その後、もう一度ジェネカーを上げたのですが、この時に大事件発生です。風が安定していなかったせいで、右舷のスプレッダーにセールを引っ掛けてしまい、20センチほどの鉤裂きを作ってしまいました。すぐに下ろせば良かったのですが、突然にブロウが入って一気に真っ二つに引き裂かれてしまいました。コレには慌てました。大きな武器を失くしてしまったのです。次々追いぬかれてしまい、今日のレースはダメか〜、とちょっと弱気になりました。13:06ところが、一番西側に居た我が艇だけに風が吹いたのです。お陰で初島に着く頃には、前を行くシーワイフに追い付きました。13:10初島を右回りで半周するのですが、弱い風にイライラしながら進んでいたところ、13:23 突然ガツンと衝撃があり、一瞬船が止まって左に90度ほど旋回しました。キールが暗岩にぶち当たったようです。すぐ後ろに着いていたシエスタ号が危うく追突しそうになり、慌てて左にかじを切りましたが、そうするとシエスタ号の横に居たシーワイフの船尾に当たりそうになりました。13:24怒号が飛び交い一時はどうなることかとハラハラです。さいわいどの船もスピードが出ていなかったので、事故には至りませんでした。そんな事件があったのですが、ようやく初島を回り終え、針路を陸に取りますが風が良くありません。先を行くバッカス号に必死についていきますが、ついに捕まえることはできず、置いて行かれました。13:5914:00結局このあとトリマランのシープラティプスにも抜かれて着順3位でゴールでした。ヨットのレースは、船の性能が違うので、着順だけでは決まりません。ハンディキャップによる修正があるので、懇親パーティまで結果は分かりません。良くて2位かな、というのがみんなの予想でした。パーティは17:30からなので、2時間以上もヒマがあります。どこか近くに停めて泳ぎたかったのですが、波が荒くていい場所がありません。ということで早々に桟橋に帰って、ゲストのみなさんには、マリンタウンで温泉に入ってもらいました。我々は荷物を元に戻し、破けたジェネカーを修理をしてもらうために、荷造りしてセール屋さんに送る手続きをしました。そのあと、クラブハウスで汗を流して懇親パーティです。17:30 懇親パーティいつもの伊豆高原ビールのお店です。パーティ開始後すぐに「優勝アイオイ号」という声にビックリです。ハンディのお陰で勝てたようですね。というのは、このクラブレースには、女性と子どもたちに大いにヨットに乗ってもらおう、ということで乗せるとハンディが良くなるというルールが有るのです。今回はゲスト5人のうち3名が該当しましたから、ゲストのみなさんのお陰ですね。KTさんが優勝杯を受け取って満面の笑みです。カップにはこれまでの優勝艇の名前を書いたリボンが付いています。アイオイ号は今回で3枚目となりました。ということで、さまざまなハプニングがありましたが、終わってみれば優勝という大きなプレゼントをいただき、暑さもいっきに吹っ飛びました。 <追記>KTさんからの情報によると、『船体を上架して調べてもらったところ、キールの一番下右側にこすった後があるが、本体には大きな損傷はなし。パテレベルで修理ができる。』とのことで、一安心です。