3/29(火)

最終日、今日いちばんの目玉は、KFさんもまだ未踏の島、多景島(たけしま、たけいしま)に上陸することです。

小さな島で全長200mあまり、周囲長600m

元は島内に竹が多く自生していることから「竹島」と呼ばれていたのが、江戸時代に荒神山から土を運び植林し、島を眺める方向によって多様な景色に見えることから多景島と呼ばれるようになったとか。
詳しくは → 多景島 をどうぞ
昨夜は温泉に入り、おいしい料理と愉快なお酒のおかげでぐっすりです。
さすがに湖、おまけに防波堤でガッチリ囲まれた湾内なので、まったく揺れません。

パンとコーヒーで簡単な朝食を済ませていると、8時半過ぎにつづら荘に泊まった二人が帰ってきました。
09:00 出港です。

竹生島の横を通りすぎて南に向かいます。風がありません。

一面霧が立ち込めていて岸が見えません。

海図で多景島の方角を見定めて、コンパスたよりに方位を決めて進みます。
メインセールを上げましたが、風も殆ど吹いていないので機帆走です。
1時間半ほど走って、ようやく島影が見えてきました。

ときおり太陽が薄い雲間から顔を出し、頭上に虹が見えました。

多景島 さすがに見る角度に、よってさまざまな姿を見せてくれます。


金文字で「南無妙法蓮華経」と文字が彫られている「題目岩」


正面の桟橋から上陸です。

さっそく島内観光です。
サクラが咲いていました。
後ろの塔は「誓いの御柱」
大正13年(1924年)に建立され、島の一番高いところににあります。
五角形の柱の五面それぞれに明治天皇の五箇条の御誓文が刻まれています。

海から見えた巨大岩(高さ6間、幅4間) 傍らに立つのは日蓮上人
日靖上人が元禄5年(1,692年)命綱にぶら下がりながら3年掛けて刻みました。

横に大きな亀裂が走っていて、セメントで穴埋めがなされています。
いずれ割れてしまうのでしょうか・・・
真下から見上げると、覆いかぶさってくるようで圧倒されます。


狭い島ですから一通り見物をしても30分ほどです。
ちょうどお昼なので、係留した船に戻ってお湯を沸かしてラーメンでお昼を済ませました。
12:20 雄琴マリーナを目指します。多景島から20海里弱です。
少し風があったのですが、しばらく走るとまったく無くなってしまいました。

2時間余でようやく琵琶湖大橋が見えてきました。

橋桁の間に入ると風が乱れていて船が大きくゆすられます。


左手遠くに「近江富士」

15:30 ホームポート「マリーナ雄琴」に帰ってきました。


桟橋に係留して、後片付けを終えて2泊3日の琵琶湖クルーズが無事終了です。
このあとJRおごと温泉駅まで送ってもらって、京都経由で帰りました。
KFさん、みなさん、たいへん楽しい湖上のクルージングをありがとうございました。
PS
2週間後に、またまた私が大阪に行く用事ができたので、それにかこつけてまた琵琶湖クルーズをお願いしています。
ちょうど海津大崎のサクラが見頃になっているのではないか、と楽しみにしています。