5/14~15 稲取グルメ・クルージング

昨年の9月、三宅島から御蔵島へのロングクルージンのときに、サンデー毎日組で稲取回航を前日にしました。
その時に稲取で泊まった宿、まえだ苑がとても良かったので、いつかゆっくりとキンメ料理を食べに行きましょう、ということになっていました。

というのも昨年の回航のときは、現役組は夜遅く到着だし、翌朝も出発が早いので食事無しの素泊まりでした。

どうも「まえだ苑」のキンメ料理は美味しいらしいぞ、しかも家族経営の宿で女将さんはじめみなさんがとても感じが良くて、ぜひ一度ゆっくり泊まりにきたいね、ということになっていました。

宿泊クルージングの時に一番困るのが、天候不良で船が出せない時です。
直前に宿のキャンセルをすることになってしまい、迷惑をかけてしまいます。
そんなこともあって、今回ももしヨットが出せないほどの荒天の場合はクルマで行きましょう、ということにしていました。

幸いそんな心配は杞憂に終わり、往路は海面は穏やかで、北東から適度の風が止むこと無く吹いてくれて、伊東から稲取までエンジンを使うこと無く、最高のコンディションでセイリングできました。

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5/14(土)

今回はいつものオジサン5人と、オーナーの会社の若い社員H君(インドのデリー出身25歳)が初めてのヨットです。
日本に来て6年とのことですが、ずいぶん日本語が上手です。

伊東から稲取まで、距離は20海里ほどですから、ゆっくり走っても4時間です。

ということで、10:50 出港

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港の外に出ると自衛艦が停泊しています。
大きく番号が書かれているので、調べてみると
海洋観測艦「にちなん」全長110m 排水量3,300トン

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さらに沖合にはもう一隻、倍ほどの長さです。
補給艦「ましゅう」 全長221m 排水量13,500トン

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波もうねりも無くて穏やかな海です。おまけに5~6mの北東の風が吹いています。

出発前に伊東のスーパーあおきで美味しいオツマミとおかずを仕入れてあります。

のんびりお気楽セイリング、話も弾みます。

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ところが、若いH君、食事の直前から様子がヘンです。
元気に話しをしていたのに急に静かになったかと思うと・・・船酔いです。

ということで、水を飲ませて前の甲板で寝かします。

二人寝ていますが、右側の方は船酔いではなくて、おクスリ少々でいい気分になったTKさんです。

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というようなことで、16:30 稲取港に上陸です。

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歩いて5分ほど、「まえだ苑」

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2階の角部屋 広くてきれいです。

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外はすぐ海です。

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インド人のH君、陸に上がるとケロリとしています。

温泉に入って気分が良くなったところで、予定通り電車で帰って行きました。

我々も温泉でゆっくりしてから、お待ちかねのキンメの夕食です。

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船台もキンメの煮付けも2組です。

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キンメの唐揚げとグラタン

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いや〜ぁ、どれもこれも美味しかったですね。

さすがに稲取のキンメは脂が乗っていて美味しいです。

というようなことで、楽しい夜が更けてゆきました。

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5/15(日)

昨夜遅くから強い風が吹き始め、夜が明けてもいっこうに衰えません。

海面は白波で真っ白、とても出て行く気にはなれません。

例のwindilyによると、この強い北風もお昼ごろから次第に東に振れて、風力も治まってくるとのことです。

4階にある露天風呂に行ってみると、すごい風が吹いています。

朝食は8時からということだったので、ゆっくり湯に浸かります。

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りっぱな朝食です。
左に豆腐、右に玉子焼きとアジのたたきの小皿が写っていません。

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食事が済んでもまだ外では強い風が吹いています。

9時過ぎに今日だけ参加のKシェフが到着です。

そして入れ替わりに大室山の麓にお住まいのGBさんは、今日は用事があるとかで、奥様がクルマでお迎えです。

落ち着いた雰囲気のロビーには稲取のつるし雛が飾られています。

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なかで目を引いたのが、まるでガラス細工のような魚です。

女将さんに詳しく説明してもらいました。
「鯛の鯛」というのだそうです。タイのエラのところに付いている骨だそうです。

まるでタイのように見えますね。 私は目は後から穴を開けたものだとばかり思っていましたが、なんともともと開いていて、この穴を神経が通っているそうです。

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10時を過ぎると、ほんの僅かですが、風の勢いが弱くなってきました。

意を決して船に行ってみると、港内はずいぶんマシですが、風が舞っているようで、本来なら岸壁から離れる方向に風が吹き付けるはずなのに、まったく逆で岸壁に押しつけられています。

船の前後に大きな漁船と台船が係留されているので、ぶっつけないように離岸するのが一苦労でした。

11:20 なんとか無事離岸できて、港内でセールをワンポンで上げて、出港です。

外に出てみると、港内とは比べ物にならない勢いで風が吹き付けてきますが、波はさほど高くないのでスプレーを被るほどではありません。

地形のせいなのでしょうか、稲取港の入口付近はいつも風が舞っているようで、毎回苦労させられますが、それを過ぎてしまえばさほどのことはありません。

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出港後1時間、しだいに風もおさまってきて、ジブセールも上げて快速セイリングです。

6ノット以上で走っているのですが、なんと3ノット近い逆潮で、実質3ノット台です。

まあ急ぐこともないのでしょう、と次々とKシェフの出してくれる料理をいただきながら
のんびりセーリングです。

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14:20 どんどん風が弱くなってきて、メインをフルセールにします。

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14:50 ついに凪状態!! ジブセールを降ろしてエンジンを回します。
朝の強風が、まるでウソのようです。 windytyの予想が当たっています。

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門脇灯台と吊り橋です。

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15:40 遠くに手石島が見えてきました。

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手石島の手前の暗礁が引き潮で大きく露出しています。

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手石島の先を伊東の方向に曲がると、昨日の自衛艦がいました。
大きい方の補給艦「ましゅう」です。

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伊東マリンタウンから出ている遊覧船「イルカ号」がすぐ近くを走って行きました。
こうやって見るとさすがに大きいですね。

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ということで、稲取港を出るときは少々覚悟がいりましたが、次第に風も治まり、ついには無風状態になってしまいましたが、頭から潮を被るよりはマシですから、よしとしましょう。

16:20 帰港、5時間のゆったりした稲取グルメ・クルージングでした。

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次の予定は5/28のフレンドリーカップ・レースです。