ヨットのエンジンを電気モーターにしたい、というオーナーKTさんの11年越しの悲願がついに達成されました。 11年前の実験では、船外機としてモーターをセットして走らせてみましたが,パワー不足でとても実用には耐えられない状態でがっかりした苦い思い出があります。 → こちら 今回は船内のディーゼルエンジンを電気モーターに置き換えて、スクリュー軸に直結する仕組みです。 バッテリーは高性能なリチュウム電池を使いたいのですが,鉛電池でないと船検を通りません。 ということで、約60kgの鉛電池を積んで船検を受けました。 先日この鉛電池で試験走行をしたのですが,走り出して10分もするとみるみる残量メーターが減り出して、とても怖くて遠方には行けません。 ということで今回は、高性能なリチュウム電池で充電しながら伊東から初島までセールを上げずにモーターだけで走れるか、の実験をしました。、 結果は大成功‼️ 7〜8ノットの逆風真上りの中を、4〜5ノットで90分で初島に到着です。 リチュム電池の残量は10%ほどでした。 初島ではリチュウム電池を下ろして充電しました。1時間足らずで90%を越えるまで回復、素晴らしい性能です。 島渡りをするときには、念のためもう1台リチュウムバッテリーを積んでいく予定です。 実際のところは、アイオイ号は港を出たらすぐにセールを上げて、航路の90%はセールで走っているので、出入港のときにモーターが回ればOKです。 来春の島渡りが楽しみです。 復路はジェネカーを上げて追い風を楽しみました。