平城宮跡大極殿(ピンチヒッター)

9時まで待ちましたが、ついに真っ白なままです。
晴れ予報なのですが、今日はだめかもしれませんね。

ということで、奈良のヨーコさんからのピンチヒッターです。

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さわやかな芸術の秋になりました。
我が奈良で文化財の見学会がありましたので行って来ました。

西暦710年に都が開かれた平城京で、再来年の2010年に行われる「遷都1300年記念事業」の一環として平城宮跡大極殿正殿復元工事が行われています。
それがほぼ完成に近くなったので公開されました。

<大極殿の完成予想図>
acd0809202140003-p3

この事業の主催は国の文化庁、共催が奈良県・奈良市で多額の税金を使うことになるので記念事業そのものに関して賛否両論がありました。
おまけにマスコットキャラクターとして採用された「せんとくん」が大仏さまの頭に鹿の角が乗っていて、そのセンスに対して物議をかもしました。
全国的に有名になりましたのでご存知かも知れませんね。

そんなこともあるのですが、大極殿の大屋根を間近に見られるのは今しかないとあって、行って来ました。
大極殿の大きさは間口(東西)約44m、奥行(南北)約19.5m、高さ約27mで
屋根は二重になっています。
下の屋根が「初重」、上の屋根が「二重」、今日はその上の屋根の軒の高さまで階段で上って屋根全体を見ることが出来ました。
工事用の素屋根が解体されると見上げることしか出来ない場所です。

真正面からは東西の全体写真が撮れないので、斜めから撮ってきました。

(1)屋根左(西)角にある鴟尾(青銅製、金箔貼)
1大極殿 鴟尾(青銅製、金箔貼)

(2)中央飾り
2大極殿 中央飾り010

(3)屋根右(東)角にある鴟尾
3屋根右(東)角にある鴟尾012

(4)東側面から見たところ(菊のご紋のような気がします)
4、3を東側面から菊のご紋 021

(5)屋根左(西)から
5大極殿 屋根左(西)から

(6)右(東)方面から
角先端の木口(金色の四角い所)には「飾金具」貼られています。
6大極殿 020

(7)その木口の下にこの「風鐸・ふうたく」が付きます。
今、付けると床に着いてしまうので こうして展示してありました。
釣鐘型の金具のしたに銀杏のような形の金具が付いて風に揺れると音がなる、風鈴の大型でしょうか。
7風鐸大極殿 027

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いや〜ぁ、見事なものですね。
10万枚の甍と高さ2メートルもの巨大な黄金に光る鴟尾。

これに似た写真をみたことがあるな、と思って調べてみると、昨年の11月にヨーコさんから送っていただいた「唐招提寺金堂の修理」の写真でした。

2007-11-17天平の甍 → こちら

「せんとくん」ニュースで知ったときには、私も?でしたが、知名度向上には大いに役立ったようですね。

ヨーコさん、当時の大宮人の衣装を着て写真を撮ったそうですが、残念ながらその写真は送ってもらえませんでした。