謎の木箱 ほぼ完成

9ミリ厚のヒノキ材で、約35X40X10㎝の箱が完成しました。
まだ仮組ですが、アラレ組なので接着しなくても形になっています。

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じつは製作最後になって、大幅な設計変更をしました。

横から手を差し入れる必要があるために、当初、片側だけに切り込みを入れるつもりでしたが、どうもデザイン的に良くありません。

いろいろ考えたあげく、両側の側板に楕円形の大きな穴をあけることにしました。
<その後の製作過程>

底板のはぎ合わせ
通常箱の底板は5ミリ厚のベニヤ板を使うのですが、今回はとくにこだわって底板も9ミリのヒノキで作ることにしました。
幅35センチ、厚さ9ミリのヒノキ材など手に入りませんから、7センチ幅の板を5枚つなぎ合わせました。

板を張り合わせるだけでは強度が心配です。
そこで厚さ9ミリの板の真ん中に4ミリの溝を切って、そこへビスケットと呼ばれる楕円形の4ミリ厚の板を差し込んで補強します。

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ルーターを使うと正確に穴を削り取ることができるので、段差を防いできれいにはぎ合わせることができます。
接着剤を付けてぎゅっと締め上げて固定します。

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接着剤が固まってから正確に寸法を切り出し、側板の溝のはめ込むために周囲を4.5ミリの深さで削りこみました。
これを側板の溝にはめ込むと、絶対に底が抜けません!!

さて設計変更の件です。

使用時に、片側だけで良いのですが、横から手を差し入れる必要があります。
当初は片側だけに大きな切り込みをいれるつもりでしたが、どうもデザイン的に納得できません。
と云うことで大きな楕円をあけることにしました。
それも両側にあけると、取っ手になって持ち上げるのにも都合が良さそうです。

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穴の大きさが、デザイン的にとても微妙です。
大きいほうが使い勝手は良いのですが、ここでバランスを崩すと野暮ったくなってしまいます。

ということで、ちょっと面倒ですが、まず1枚で試しに作ってみました。
う〜ん、ちょっと大きすぎました。
ということで本番用は上下幅を1センチ短く変更しました。

上)試作品 下)本番
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展開図です。
アラレ組はきれいですね。(自画自賛!!)

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あとは接着剤で組上げて、表面処理をしてクリアー塗装です。

塗装がまた難関です。
空気の乾燥した天気のいい日でないと、うまく仕上がりません。
ここをいい加減にすると、すべてが水の泡・・・

今週はずっと天気がはっきりしません。
完成は9月になってしまいそうです。
TTさん、もうしばらくお待ちくださいね。